本日はエアコン修理で入庫のデュトロ
整備工場様よりお電話にてコンプレッサー異音とのことで見積させて頂いたお車です
コンプレッサーを準備して入庫して頂きました。
当社で診断していないので、基本点検からはじめます
点検してすぐに気がついたのは、コンデンサファンが回っていません。
デュトロ、ダイナでコンデンサが経年劣化で不良になることが良くあります
高所作業車ですので、アイドリングによる過負荷も原因として考えられます
キャビン左後ろ、バッテリーの前にヒューズBOXがあるので確認します
上から2段目右端のFAN20Aが該当ヒューズです
該当箇所を確認しますがヒューズが見当たりません・・・
実はFAN20Aのヒューズは嫌がらせの様に奥に隠れています。
特にこちらの車両はアウトリガーがあるので確認するためには鏡で見るしか有りません
該当ヒューズは完全に溶断していました。
ファンモーターが劣化してくると、回転が重くなり突入電流でヒューズが切れてしまいます。
コンデンサファンモーターを単体点検、配線等も確認してから、急いで部品を手配します。
恐らくファンモーターが回らなかった為に異常高圧になったことで、コンプレッサーに過負荷が掛かったことが異音の原因でしょう
コンプレッサーの交換をしますが、コンプレッサーはオルタネーターの下、ターボ車なのでかなり外すのに手間が掛かります。
まずタービンインテークのダクトを外し、次にオルタネーターを外しました。
下側にコンプレッサーが見えてきましたが、まだまだ外れません。
タービンのアウトレットパイプとオルタネーターのブラケットを外したところです。
やっとコンプレッサーが見えました。
さらに、コンプレッサーのベルトテンショナーを外して最後にコンプレッサーが取り出せました。
取り外したコンプレッサーとリンク品です
いつも書いていますが、コンプレッサーのリンク品は必ずオイル量を調整して取り付けします
こちらのリンク品からは約80ccのオイルが出てきました、現品のコンプレッサーはほとんど出てきません。
残りは車両側システム内に残っているので、そのまま取り付けしてしまうと、80ccのオイル過多となり全体のオイル量が1.5倍~2倍近くになってしまい、冷え不良をはじめ、コンプレッサーの破損に直結します
オイル量の調整が終わったコンプレッサーを車両へ組み付けていきます
コンデンサファンモーターも交換しました。
こちらは交換が楽なので良かったです
いつも通り真空引き、ガス入れ、漏れ点検、効き確認をして全て正常でした。
当社では基本的にエアコン修理のお車は全車エアコンフィルターの点検、必要な場合清掃・交換を行っております。
こちらのお車もフィルターを確認して綺麗でした。
営業車と言えどドライバーさんは時々確認してあげて下さい。
この度はご依頼ありがとうございました。